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【特別企画】GPS携帯電話利用者の1.2%しか日常的にGPSを使っていない!?――NTT系の“gooリサーチ”調査より

Printable Version 2004年11月10日

インターネット調査サービス“gooリサーチ”を共同で運営しているエヌ・ティ・ティ レゾナント(株)および(株)三菱総合研究所は、“移動体端末のGPS利用に関する一般生活者の意識”と題した調査結果を2日に発表した。これによると、移動体端末(主に携帯電話)の位置情報通知機能を“日常的に利用している”と答えたのは1.2%に留まっており、“本格的な普及段階を迎えるのはこれから”と結論付けている。

『ムーバF505iGPS』。NTTドコモのGPS機能搭載機は2製品で、現在メインストリームとなってきているFOMAなどでの展開は今のところない
『W22H』。一方のau携帯電話では、最新ラインアップのほとんどの製品がGPS機能を利用した“EZナビウォーク”に対応している

回答者はNTTドコモが45.6%

この調査は2004年8月13日から18日までの5日間に“gooリサーチ”の登録モニター者を対象に行ない、2098名から有効回答を得て、集計したというもの。回答者のうち利用キャリアはNTTドコモが45.6%と最も多く、次いでau(20.9%)、ボーダフォン(19.5%)、ツーカー(4.6%)、DDIポケット(4.2%)、NTTドコモのPHS(2.8%)、アステル(0.4%)となった。また、契約していないと答えた人も9.0%あった。

その中で、今使っている携帯電話にGPSによる位置情報通知機能を搭載しているかという質問では、“ある”と答えた人が18.1%、“ない”が70.5%となったが、注目すべきは“わからない”が11.4%もあり、回答者自身が位置情報通知機能について必ずしも理解されていない中でのアンケート回答となったことが読み取れる。なお、今回の調査では、GPS機能が比較的多くの機種に搭載されるauと、主要シリーズとは別系統の2機種のみで搭載しているNTTドコモのユーザーの分布がわかるようにクロス集計されたデータは公開されていない。

年代別に見ると、10代の28.0%が“ある”(=GPS付き携帯電話を使っている)と答え、20代は18.5%、30代は18.3%と年代が上になるほどGPS携帯電話の保有率が下がっている。70代に至っては“ある”と答えた回答者はゼロとなったが、GPSを搭載しているか分からないと答えた人も44.4%に上り、理解が進んでいない状況を鮮明にしている。

GPS搭載機能を使ったことがあるユーザーは保有者の60.8%

次に、携帯電話購入時の機種選択にGPS機能の有無が影響するかどうかという設問では、“搭載した端末しか購入しない”は4.1%、“できれば欲しい”が33.6%と、導入に前向きな回答が4割に満たないのに対し、“機能の有無にはこだわらない”が60.0%となっている。

一方、GPS搭載の携帯電話を保有していると答えた人で“日常的に利用している”と答えたのは1.2%しかないものの“、必要に応じて利用”は19.3%、“数回利用したことがある”は40.3%と、機能が搭載されていれば半数以上が利用していることがわかった。その利用シーンは複数回答で“現在位置の確認”が圧倒的に多い66.2%、ナビゲーションが23.7%となった。

また、GPS搭載の携帯電話を所有していながら、GPS機能を使ったことがないユーザーに利用しない理由を複数回答で聞いたところ、“特に必要性を感じないから”が81.5%と多く、次いで“パケット料金が高い”が28.9%となった。地図表示が主となる画像コンテンツとなるため、パケット料金が多くかかってしまうことへの警戒感があることを伺わせている。

正確な位置情報よりも
位置情報データの流出防止などの管理徹底が重要

調査では、携帯電話を保有している回答者すべてに今後のGPS携帯電話について聞いている。GPS搭載携帯電話の興味がある活用法としては、複数回答で“ナビゲーション”が65.2%と多く、次いで“現在位置の確認”が42.9%、“緊急時安全サービス”が21.4%となっている。

その上で、GPS搭載携帯電話の有効性については複数回答で“高齢者の安全確保”が43.1%、“幼児の安全確保”が41.5%と多かった。

また、位置情報が分かることで懸念される問題として、“いつどこにいたか”という個人情報の問題がある。これについては“位置情報通知機能に望むこと”という設問の中で、最も多い34.0%の人が“個人情報取り扱いに関する安全性の明確化”と答えて“位置情報精度の向上”(25.5%)よりも多い結果となっている点に注目したい。このことより、現状のサービスに対するユーザーのニーズが、“正確な位置情報の提供”よりも、“個々人の位置情報データ管理の徹底”を望んでいることが明かになったと言えるだろう。

(永島和夫)




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