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NC-500 (S) ネット対応の本格オーディオ機器
NC-500 (S)
オンキヨー
5万円
0570-01-8111
http://www.onkyo.co.jp/


Printable Version 月刊アスキー月刊アスキー 2003年1月号
2003年4月1日


ここのところ各社から立て続けにホームサーバ製品が登場しているが、そのクライアントは常にパソコンだった。音楽にしろビデオにしろ、データを再生するのはパソコンだ。オンキヨーから12月に登場する「NC-500(S)」は、同社が「オーディオネットワークレシーバー」と呼ぶとおり、業界初の本格的オーディオ再生クライアントである。

サーバではなくクライアント

接続図
図 NC-500(S)は家庭などのLANで、ほかのPC同様に1つのクライアントとして動作する。各社から登場予定のNet-Tune対応サーバか、すでに稼働しているパソコンでサーバソフトを動かすことになる。

 接続図(右図)を見れば、基本的な役どころはお分かりいただけるだろう。NC-500は「Net-Tune」と名づけられた専用プロトコルで、サーバから音楽をストリームデータとして受信、再生するAV機器だ。接続はLAN接続、つまりルータなどにつなぐ形となる。NC-500自体はストレージを持たない。

 すぐに「サーバは何?」と疑問に思うだろう。サーバはNet-Tuneに対応したホームサーバか、Net-Tune対応サーバソフト「Net-Tune Central」が稼働するパソコンを使う形になる。現在のところ、富士通から12月に発売された「ファミリーネットワークステーション(FMFNS-101、FMFNS-201)」やホームサーバ機能搭載のDESKPOWERシリーズ(L18B/F、CE18B/S、ニュース記事)がNet-Tune対応製品として出荷が予定されているほか、今後も各社ホームサーバなどで対応製品が登場するよう、オンキヨーは働きかけていくという。



本体背面
写真1 背面。左上にEthernetポートがあるほか、その下にOSDをTVに出力するためのビデオ端子がある。

 LAN上でフォルダを共有し、MP3ファイルをクリックするのと、Net-Tuneという新しいプロトコルを使って音楽を再生するので何が違うのかというのが、次の疑問だろう。

 一番の違いは、パソコンではなくあくまでも「家電」という点だ。ホームサーバが家電化、つまり24時間待機状態で小型、ノイズレスという方向に向かっている以上、当然の流れだろう。音楽を聴くためにリビングにパソコンを置くというのはやっぱり無理がある。NC-500はLinuxをベースにしていて、起動そのものは数十秒かかるものの、いわゆる電源のオン・オフはレジューム動作で行うことになるので、その手軽さは家電なみだ。リモコンの電源ボタンを押せば、もう再生可能な状態になる。再生はストリーミング的ではあるが、独自のNet-Tuneプロトコルは、通常のAV機器で可能なスキップ再生や、一時停止、高速な頭出しを可能にしている。ストリーミング再生でありがちな、ちょっと早送りを押しただけで数秒間バッファリングのために無音になるということがない。Net-TuneはTCP/IPベースのプロトコルだが、LAN上でAV信号を効率よく伝送するために、クライアントは、どこのオフセットから何バイトのデータを送れ、という細かな制御をしているという。

本体前面
写真2 フロントパネル。選曲はジャンル、アーティスト名、曲名などで可能だ。操作は主にリモコンで行うことになるだろう。

 対応する音楽データはMP3、WMA、WAVEの3種類で、クライアントはPCを含めて3台まで同時接続できる。NC-500にはハイエンドのAVアンプに搭載されるD/A変換時のノイズ除去回路「VLSC(Vector Linear Shaping Circuitry)」を搭載し、MP3などのデジタル圧縮データでも“音響メーカーとして納得できるレベル”で再生するという。実際、音を聞いてみた感じ、MP3再生で発生しがちなパルスなどまったくなく、まさにCD感覚だ。

リモコン
写真3 ちょっと携帯電話の文字入力を思わせるカナが書かれていたりするが、曲順などをプリセットして再生する分には、リモコンで文字を入れることはあまりないだろう。

 NC-500はインターネットラジオにも対応しているほか、地上波のAM/FMラジオにも対応している。アンプは内蔵していないので、リビングの今あるAVコンポのうち、ラジオ部分の置き換えを提案しているわけだ。単品のチューナーとして考えると若干価格が高めではあるが、リビングや書斎にお気に入りの音楽を手軽に流し続けたい、家族で音楽を共有したいというユーザーには、他にない魅力的な製品だろう。

NC-500 (S)の主なスペック
製品名 NC-500 (S)
動作環境 DHCPサーバ機能搭載ブロードバンドルータ、10/100BASE-TX対応スイッチングハブ機能、およびインターネットへのブロードバンド接続環境(インターネットラジオを聴く場合)
チューナー部 76.00〜90.00MHz(FM)
522〜1629kHz(AM)
SN比 76dB(FMモノラル)、70dB(FMステレオ)
I/O Ethernet、ステレオ入力(RCAピンジャック)、ステレオ出力×2(RCA)、ヘッドフォン
本体サイズ 205(W)×279(D)×91(H)mm
重量 約3.9kg

(月刊アスキー編集部・西村)



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