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http://www.systemsoft.co.jp/game/


Printable Version 2001年2月20日

年末に書いた前回のレビュー から約1カ月半。手元に連続プレイ可能なバージョンが届いたのは1月の末だった。早速、2月の三連休を含め、週末は朝から晩までこの「天下統一III」のために捧げること丸々5日(スンマヘン。平日はサラリーマン稼業してるもんでプレイできないんす)。やっとゲームの見通しがつく程度までプレイを進めることができた。そこで今回は、前作(「天下統一II」)と一線を画する新機軸、「一族郎党システム」の感触や、ゲーム全般の操作性についての印象などを少し詳しく書いてみたい。ただし、私がプレイしたのは製品バージョンではないため、2月22日に店頭に並ぶ製品版との間に細かな食い違いが多少はあるかもしれない(実際、プレイ中にも明らかなバグに遭遇した)。以下、そういう前提で読み進めていただければ幸いである。


1537年スタート時の松平家。1537年の当主は家康の祖父の祖父にあたる松平長親。孫の清康(家康の祖父)が2年前に殺されたため、まだ幼い子の広忠(家康の父)を後見した長親が当主扱いなのだろう。家康、じゃなかった若き松平元信の登場は1559年なので、1537年から実に20年以上も待たされる。

今川義元を倒すのは、我が松平だっ!

 「天下統一III」(以下、III)に用意されたシナリオは、豊臣秀吉が「生まれた」1537年スタートのもの(1600年に終了)と、織田信長がようやく尾張国内の平定見通しをつけるかつけないかという1557年スタート(1615年終了)の2本。前者のシナリオでは、鉄砲の伝来もまだなら、織田家の当主も当然、まだ父親(信秀)の代だ。

こちらは1557年スタート時の松平家。2年後に松平家の麒麟児元信が登場する。

 まっとうに考えれば、ファーストプレイは「王道」の1557年、織田信長でプレイするのが(開発段階のバランス調整の進め方などを推測しても)妥当かと思うが、ここはひとつこだわって、あえて筆者の故郷(遠州浜松)を代表する「神君」家康公を輩出した、三河・松平家でプレイしてみた。余談だが、実は10年前に天下統一IIの紹介を月刊アスキーに書いたときも、松平家でプレイした私である。もっとも、1557年シナリオの松平家は前作の初期設定(IIでは1546年スタート)よりも相当状況が厳しそうなので、ちょっと日和って1537年から始めることに。

 さて、松平家の現当主、長親(家康の祖父清康の祖父にあたる)の最初の目標は、次第に今川の影響力が浸透しつつある三河の統一だ。なにせ、スタート時点で支配下にある城は岡崎城ひとつ。大名家としては一番格下の「地頭レベル」なのだ。早急に三河を統一したいところだが、岡崎の西、尾張との国境の刈谷城には織田家の外様武将、水野一族がいる。うかつにこの連中を刺激すると、東西の敵とことを構えることになりかねないので、当面は水野、織田両家とは親睦を結び、東南の今川方勢力を駆逐することにしたい。


目玉!の「一族郎党システム」はツカエるか

 スタート時点の松平家には、直属家臣が8名いる。地位はみな侍大将だが、それぞれ別の「武将グループ」(「大久保」「本多」「能見松平」など)に属している。この武将グループが、一族郎党システムの骨格だ。グループは1人の当主に率いられており、兄弟や子などの一族は必ず同じグループの党首の元に現れる。今は当主以下無能で役に立たない連中だからといって、あまりひどい扱いをしていると、IIIでは案外簡単に出奔したり他家に引き抜かれてしまうので、後に優秀な武将が出てくる(ことが歴史上で分かっている^^;)場合などは要注意だ。

 また、侍大将の配下武将たちは、支払う禄高に応じて忠誠度を維持している。一定の経験を積む(武将レベルが上がる)と、直属の侍大将を「城主任命」コマンドで城持ち(宿将)にしたり、「太守任命」コマンドで国持ち(太守)に任命できる(これらの場合には、石高の合計で忠誠度が判断される)。このような大名家の本城以外にいる武将は、今度は調略(引き抜き)の対象になりやすいので、こちらも気にかけておく必要がある。


農民を動員した合戦は、年貢収入に影響がない「農閑期」(5/6月、9/10月、11/12月の各ターン)にしかできないため、1537年丸1年かけて今川家を三河から追い出した。直後、今川とはいったん「和議」を行い、三河統一までの間、邪魔されないようにしておく。

 松平家が最初の攻略目標にする上ノ郷城は、今川方の外様武将、鵜殿長持が守っている。また、国内のほかの城の多くは、菅沼、戸田、奥平家など独立豪族状態の武将グループが支配している。自分の勢力を拡大するための手段は、2つある。独立豪族を「外様化」する(他家の外様武将が相手なら「陣営移動」で自家の外様にする)か、合戦して城を落とすか、だ。ただ、大名家が「守護代レベル」(最低1カ国を支配しているか、石高が合計30万石以上)ぐらいになれば、外様化の成功率も上がってくるが、それまではよほど相性がよい豪族でない限りこの手段は成功率が低い。結果的に、最初はコツコツ城を落としていくことになる。


1540年、刈谷城を除く全三河を統一。長親は能力が比較的高いので、コマンド実行に必要な「コマンドポイント」(CP)も多い(ターンごとのCP数は当主の能力に比例)。ただし、長親はすぐ、能力の低い広忠に家督を譲るため、その後の松平家は、元信(のちの家康)が跡を継ぐまでCP不足で行動がとりにくい。

 逆に言えば、早期にうまく守護代〜守護レベル以上に成長してしまえば、たとえば信濃のように小豪族が分立している国を「外様化」で攻略していくのはかなり容易になる。1537年シナリオでは、東海道筋で1カ国を完全に支配しているのは駿河の今川家と相模・伊豆の北条家だけ。武田家(まだ信虎の代だ)さえ甲斐を完全には支配していないので、小勢力から始めても成長のチャンスは十分にある。
 外様化のメリットはほかにもある。敵城を攻撃するとき、近隣の外様武将とその配下の兵力も動員できるのだ。だから、「武勇」値の大きな宿将(外様武将グループの当主)に農兵を動員させて付ければ、特に序盤はかなり「ツカえる」兵力になるだろう。


1541年、遠江・井伊家を外様化。外様化は便利な戦略だが、あまり多用すると直轄地が少なくて行動が取りにくくなったり、他大名に外様武将を引き抜き(陣営移動)されたときのダメージが大きい。攻略の足がかりとなる要地は直轄地にするか、城主を置いて自ら支配したほうが安全だ。

 外様武将グループは、自家が順調に拡大していればいずれ「譜代化」して、直属の侍大将が宿将になったのと同じ「譜代武将グループ」にできる。松平(徳川)家の例で言えば、本来は外様だった遠江や駿河の武将が、後には譜代大名と呼ばれるようになった状況が再現できるわけだ。
 なお、自家が「戦国大名レベル」(100万石以上)になるころには、他の大名を「従属」させ、さらに「臣従」させることも可能になる。臣従大名は、コマンドで譜代化することはできないが、別の城(国)に「国替」を命じることができる。豊臣家が徳川家を関東へ国替させたような例が想定されているようだ。


1546年、信濃の小笠原家を臣従させる。国替をする場合、異動先の対象国でもっとも大きな石高の直轄城を中心に、同じ石高以上に相当する城を与えなければならないというきまりがある。

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