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帰ってきた!「買う買う団」
小さい!軽い!だから行方不明!! 超小型MP3プレーヤ「HyperHyde」

Printable Version 2001年1月17日

著者:白神貴司

買う買う団員プロフィール
白神貴司
アスキードットピーシーの編集者。ドットピーシー編集部内で組織されたフットサルチーム「FC DOTS」で活躍したり、編集部にやってきた新人編集者を同チームに勧誘して断られたりしている。試合のペースは2週間に1度。対戦相手はdotpc-web@ml.ascii.co.jpにて随時募集中だ。好きなモノは“小さい系全般”で、お気に入りのバッグに入るかどうかが購入時の大きなポイントになるとか。




強制入団

 年明け早々、初校紙に赤ペンを入れていたら、うしろにタダならぬ気配。振り返ると、デジタルバイヤー編集部のコイソ君が立っていた。「…白神さん、最近なんか買いました? デジタル系で」新年の挨拶もなしに、イキナリひとの買い物に探りを入れるコイソ君。「買い物?んー、なんか買ったっけなぁ…。あ、そういえばこないだヨドバシカメラの新宿西口本店でアイ・オー・データの『HyperHyde』買った。ホラ、例のUSB接続のヤツ」そのとたん目が光るコイソ君。言ってからシマッタと思ったが、遅かった。「実は『買う買う団』ってのがありましてね……」(企画趣旨の説明を受けるが、あんま覚えてないし素敵な記憶でもないので割愛)「じゃ、お願いしますよ」と念を押してズンズンとフロアの奥に消えていくコイソ(もう呼び捨て)。しまった。もう来月の進行が始まってるのに……。

とにかく小さいんです

手のひらに乗るHyperHyde
とにかく本体が小さい。手のひらにチョコンと乗っかってしまう。一昔前の「巨大な」ウォークマンを愛用した記憶がある僕には、隔世の感を禁じえないサイズだ

 実は以前からシリコンオーディオプレーヤに興味はあったものの、メモリが32MB程度のモノが多く、イマイチ手を出しかねていた。ところが、マッチ箱をふたつ重ねたほどの大きさに32MBのフラッシュメモリを内蔵、さらに32MBのマルチメディアカード(以下MMC)が付属という構成で2万円ちょいという価格にクラッと来て、衝動買いに近いカタチでゲットしてしまった。この製品の最大のセールスポイントは、やはりそのサイズだろう。とにかく小さく、軽い。プラスチック製ということもあるが、MMCと電池込みでも40g弱というのは相当軽い部類に入るはず。むしろあまりに小さくて軽いため、購入して半月経つが、しょっちゅうどこかにいってしまい、泣きながら探し回ること十数回(泣くな)。小さすぎるのも考えモノかもしれない。なお、僕は現在、腰のベルトストラップに下げているキーホルダーにくっつけて使っている(写真参照)が、パッケージに同梱されているネックストラップで首から下げることもできる。



常用形態
手持ちのキーホルダーに、某メーカーさんからいただいた携帯用ストラップのクリップ部分だけを接続。持ち歩くときはここにプチッとつなぐ。パッと見ただけではダサいキーホルダーに見えなくもない感じ

メモリ容量との壮絶な戦い

マネージャソフト
付属のマネージャソフトはけっこう使いやすい。左のエリアがハードディスク、右がHyperHyde内のメモリ。HyperHyde内のメモリは内蔵フラッシュとMMCを切り替え表示するので、実際はこの約2倍の曲数が入っている

 音楽データの転送は付属のUSBケーブルで行う。ドライバソフトと同時に音楽データマネジャーソフトもインストールされるので、初心者でも使いはじめに戸惑うことはそれほどないだろう。もちろん、CDの音楽データをMP3に変換してくれるエンコードソフト「MP3 JukeBox」も付属する。さっそく手持ちの音楽CDを標準的な変換レートとされる44.1kHz、128kbpsでMP3に変換してHyperHyde本体に転送。まったくトラブルなしに変換→転送ができた。音質については、予想していた以上にクリアな印象だ。
 ……と、ここまでは快適だったのだが、ここで、HyperHydeの最大のウィークポイントが判明。メモリの総容量は内蔵フラッシュが32MB、メモリスロットに挿入したMMCが32MBで、合計64MB。単純に64MBのメモリ容量が使えると思っていたが、それは甘かった。あくまで32MB×2なのである。つまり、内蔵フラッシュにせよMMCにせよ、32MB単位で考えないといけない。たとえ内蔵フラッシュが1MB余っても、それは利用できないのである。ここから僕とHyperHydeとの戦いが始まった。1曲あたり平均して4MB程度の音楽データを、いかに効率良く配置するか。これがテーマだ。うまく組み合わせると、内蔵フラッシュもMMCの残りも数10KB程度という極限状態を実現できる。…とはいえ、そんな芸術的転送を達成しても、すぐに別の曲を入れたくなり、さりとてこの素晴らしい転送マジックは温存したいし、というジレンマで苦しむのはアホみたいなので、最近はほとんどこだわっていないのが実情である。というわけで、だいたい常に1MB程度は余っている腹八分目なHyperHydeであった。



USB端子
USBケーブルはここに接続。初めてケーブルをつなぐとき、フタがやたらと開けにくく、業を煮やしてカッターナイフの背を使ったほどだった
MMCスロット
MMCを挿入するスロットはここにある。こちらもかなり操作性は悪く、その上イジェクトスイッチなど気の利いたものは一切ないので、メモリは取り出しにくい。まぁ、頻繁に入れ替えるよりもメモリを書き換えることのほうが多いので、それほどイライラするわけではないが

編集者は深夜に走る

操作ボタン
各種操作ボタンは本体のサイズもあって、やはり小さい。とくに、購入当初は音量を調節しようとしてポーズしてしまうことがしばしばであった。最近は慣れてきたので本体を見ずに操作できるようになったが

 恥ずかしながらシリコンオーディオプレーヤーを使うのは初めてである。とにかく、MDやCDと違い、「メモリから読み出すので振動に影響されず、まったく音飛びしない」のがウリだという。本当に音飛びしないのか?と、確かめてみたくてしょうがなかった。で、会社から帰宅後、腰にHyperHyde、上は派手な水色のダウンジャケット、下はGパンでアパートの近所をジョギング。深夜1時にコレはかなり怪しい…。ま、怪しさはともかく、とりあえず激しく走っても、ジャンプしても、音飛びは一切ナシ。HyperHyde購入以前はソニー製のCDウォークマンを愛用していたのだが、「音飛び40秒ガード」とかっ言ってるわりにちょっと小走りしただけでプツッと切れ、ついでに自分も切れるというストレスを味わっていたのだが、このHyperHydeは大丈夫。狙いすましたかのように駅の階段や歩道の段差でつまづき、周囲に含み笑いをこらえさせるという奥義を持つ僕でも、これなら安心である。なお、HyperHydeとはまったく関係ないが、僕は特異体質じゃないかというほど耳の穴が小さい。そのため、付属していたステレオイヤホンがあまり耳に合わなかったので、現在はソニー製のイヤホンを別途購入して使っている。このイヤホンはS、M、Lと3タイプのシリコン製イヤーピースがセットになっていて、自分の耳に合わせて交換可能だ。携帯プレーヤーのイヤホンが耳に合わないとお悩みの方におすすめしたい。



シリコンイヤーピースつきイヤホン
これがソニーのシリコンイヤーピースつきイヤホン。小さな耳にでもフィットするし、付属イヤホンより確実の音質の向上が見込める。…と言いつつ、実は型番を失念。オーディオ製品を扱っているお店ならたいてい置いてあります。価格は5000円程度

ライトユーザーにこそおすすめしたい

音楽聴きながら仕事中

 正直なところ、本体メモリとMMCにまたがってデータを保存できなかったり、1曲リピートやランダム再生ができないなど、いくつか機能面での不満はある。しかし、それを補うコンパクトな本体サイズと、予想を上回る再生クオリティで、すっかりお気に入りになってしまった。今では会社での往復時に欠かせないアイテムとなっている。個人的なことながら、自宅から会社まで30分程度なので、往復の間にちょうどHyperHydeに転送した全曲を聞き終わる、といった具合だ。で、帰宅後、自宅でまた違う曲を入れて明日楽しむ、ということが簡単にできる。MP3の再生が可能なポータブルCDプレーヤーやハードディスク内蔵のMP3プレーヤーなども登場しているが、そんなに大量の音楽を毎日持ち歩いたって、すべてを聴けるわけではない。だったら、お気に入りの何曲かを手軽に持ち歩けた方がいい。というわけですっかりHyperHydeを気に入ってしまったわけであるが、実のところ、最近128MB程度のメモリを積んだ小型プレーヤーが続々と発表されたり、64MBのMMCが発売されたりして「もうちょっと待てばよかったかな」なんて思ってたりして。



バッグの中身
小さいモノ好きはバッグから、ということで、外出時は写真左の小さなバッグに、HyperHyde、IXY DIGITAL、Palm Vx、携帯電話、地図帳と財布を持って歩いてます



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